配当の良い会社の株を買いたいのですが?(国債や預貯金の利率とも比較したい)(2)




  他にも有効な指数があり、配当利回りと共に判断材料とします。

●「配当性向」について : 
1株当たりの配当金が大きいほど、または、1株当たりの当期純利益が小さいほど、配当性向は大きくなります。

配当性向(%) = 1株当たり配当金 / 1株当たり当期純利益 ×100

なお、これらの数字が0%だったり、「無配」という記載があったら、当期はもうからなかったため、配当がありませんという意味ですので、リストから外しましょう。もうかっていても配当金を支払わず、株主優待券のみの会社というのもありましたので配当欄をしっかりチェックしましょう。なお、逆にもうかってないのに配当がやけに多いのも会社の継続性に懸念ありです。少し見方に気を使わなければならない指数ですね。



●「1株当たりの当期純利益(EPS)」について : 
1株当たりの当期純利益をEPSといい、上記配当の判断以外でも使います。正式には、各社の財務諸表より、当期純利益は損益計算書から、発行済株式総数は財務諸表注記表から調べます。なお、四季報等なら一覧で記載されてますのでラクです。

 1株当たりの当期純利益(EPS) = 当期純利益 / 発行済株式総数

 どこにも、「配当」とは書いてませんが、純利益を出しているまともな上場企業なら、一般的に配当も良い傾向があるためです。もちろん、配当を渋って、新規投資に回すこともありますから、会社IRの「経営方針」「中期経営計画」と共に見ると良い数字でしょう。

●「株価収益率(PER)」について : 処分可能利益に対する株価の妥当性を測る指標です。たいていの投資者はこの指標は無視しないと思います。株価とEPSからも求められますし、上記の配当利回りと配当性向からも求められます。

 株価収益率(PER) = 株価 / EPS = 配当性向 / 配当利回り

   PERが低いと割安に株式を購入できることを意味します。トレーダー間では、10倍切ると割安、20倍を超えてくると割高と言われています。


  ★まとめ
 株式の配当利回りと国債・預貯金の利率を比較し、検討することができます。他にも多数有効な指数があり、これらの指数と会社概況など加味して株式を選択しましょう。
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2021年5月24日