ゆうちょ銀行の通常貯金口座に100万円がありますが、このご時世ですし1番間違いないですよね?(2)




<迫りくる?ハイパーインフレ>
 自民党総裁・首相が「日銀の輪転機をまわす」といった趣旨の発言をし物議をかもしています。これまで、インフレ政策で日本が成功した例はありません。旧日本軍の「軍票発行」でハイパーインフレを引き起こし、第2次大戦へ突入せざるを得なくなりました。また、「所得倍増計画」も、バブル経済を呼び起こし、結果的には現在の1千兆円にもなる国の借金につながっています。このように、単純な発想によるインフレ政策がいかに危険か、歴史はものがたっているのですが、政治家の方々はわかっているのでしょうか?

<そのとき、ゆうちょ貯金はどうなる?>
 このインフレ政策や、海外発のインフレが仮にきたとしたら、先程のゆうちょの貯金はどうなるでしょうか。
 かつて日本が席巻した時代のインフレ率が数日後に来たとしたら、この貯金は投資的には大失敗となります。高度成長期のインフレ率約8%、バブル期約3%、2007年でさえ0.7%でしたから、金利0.03%では物価上昇に太刀打ちできません。「え?お金増えてるからいいんじゃないの?」ということにはなりえません。お金が増えた以上に、予定される支出額が増したことになるわけですから、実質的な資産の利用価値の損失となります。

 「金利」は日銀主導でじっくり考えて決定しますが、「物価」急騰は待ったなしで、一気に上昇することもあります。ましてや、政府主導とあれば、どうでしょう?2013年3月に日銀総裁人事が可決されましたが、正直、戦中・バブルの失敗が頭をよぎります。
 なんにしても、日本人の好む政府の推すものは「間違いない」という考え方は、ハイパー・インフレ下では資産価値の損失要因ともなりえます。



<ハイパーインフレ対策!>
 上記だけ聴くと絶望的な気持ちになるのかもしれません。しかし、良くない事ばかりでもないんです。インフレにより、資産の価値(時価)が増すものもあるからです。それは「株式」、「債券」などです。株式、債券は、一般に公開された時価変動型の市場があります。具体的には皆さんご存知の「東証一部」などがあげられます。インフレが来ても、理論的には、株価(現物株式の1株あたりの時価)も連動して価値を増すので、ハイパーインフレならなおのこと、資産価値の上昇もうなぎ昇りとなるはずです。インフレ率に合った適切な金利または価値上昇率の金融商品を常に気にしておいた方がよいでしょう。よって、デフレからインフレに変換しそうなこの機会に、「資産運用」を改めて検討されてはいかがでしょう。

 当サイトにも「資産運用」のページを多数用意していますので、ご覧になっていって下さい。また、資産運用のプロフェッションで、かつ、国家資格者のファイナンシャルプランニング技能士への相談も有効でしょう。証券会社や銀行の相談窓口にいますので、無料相談だけでも受けてみてはいかがでしょうか?


  ★まとめ
 インフレが迫ってきている感があります。インフレ対応型の商品への切り替えも検討された方がよいでしょう。上記は、一般論ですから、プロであるFPへの相談が最も有効です。
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2021年5月24日